【日本編】メタバース参入企業を解説
近年、ブロックチェーンの台頭により、さまざまな新たなサービスが登場してきています。
その中でも注目度が高いのが、「メタバース」です。
自分の分身となるアバターを作り、メタバース内に作られた街の中でリアルに近い形で活動をすることができるのです。
このことによって、さまざまなイベントやミーティング、ゲームなどを展開できるとして、注目が高まっています。
このことにより、世界ではメタバースの導入にむけて多くの企業が参入しようとしています。
ここで日本ではどのような企業がこのメタバースの参入を検討しているのか、そして実際に動きだしているのかを見ていくこととします。
目次
メタバースに参入している企業
世界でもさまざまな企業がメタバースに参入し始めています。
そんな中、日本の有名な企業もこぞってメタバースへの参入を決めています。
・ソニー
・マッチ・グループ
・パナソニック
・リコー
そこでここからは、メタバースに参入している日本企業についてご紹介していきましょう。
メタバース参入企業1:ソニー
ソニーは、1946年に創業された日本を代表する総合電機メーカーです。
カメラやオーディオ、コンピューター関連機器を多く発売しています。
・mocopi(モコピ):家でも外でバーチャルの姿で動画配信を行えるモーションキャプチャーデバイス
そんなソニーは、早めにメタバースへの参入を決めた企業です。
ソニーグループの専務兼最高技術責任者である北野氏は、メタバースに関する技術はソニーに優位性があるということを話しています。
その理由として挙げられるのは、「音響・映像技術・コンテンツすべてを持っている会社」という点です。
メタバースに必要となるコンテンツはすでに揃っているので、より早く発展することが期待されています。
EV事業の新会社への本格事業化もあり、VISION-SとしてセダンタイプだけでなくSUVタイプも公開しています。
また、スポーツの判定を支援するカメラシステムホークアイを活用したサービスでは、ライブ映像で捉えた動きを高度なAI認識や画像処理でデータに変換し、自分のアバターを作ったファンが仮想通貨で交流して楽しめ、近いうちに提供される予定です。
すぐ利益が出るものでなく、利用者も少ないかもしれませんが、ジワジワとメタバース事業に取り組んでいる1つの企業です。
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『バーチャルマーケット2021』第一弾にてお披露目企業
ちなみにバーチャルマーケット2021の第一弾は「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」としてギネス世界記録(TM)に認定されました。
企業出展会場の舞台はパラリアル渋谷 と パラリアル秋葉原 です。
パラリアルはパラレルワールド(並行世界)とリアル(現実世界)を合わせた造語になります。
現実世界の渋谷と秋葉原の街並みが広がる中来場者が増えれば増えるほど伸びるビル、 リアルとメタバース両方の街のプチ情報がポップアップで浮かび上がる空間タイムラインなど、 メタバース上だからこそできるパラリアルな街を表現していました。
イベントの際の状況も含め、参加企業を下記でご紹介します。
・株式会社ローソン
・SMBC日興証券株式会社
・株式会社ビームス
・株式会社テレビ朝日
・株式会社東京マルイ
・株式会社小学館集英社プロダクション
・株式会社大丸松坂屋百貨店
・株式会社マーベラス
・玄人志向
・アークシステムワークス株式会社
・Bauhutte(バウヒュッテ)
・株式会社COMP
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株式会社ローソン
パラリアル秋葉原に設置されたバーチャル店舗では、 おなじみのローソンオリジナル商品紹介に加え、 素材とケーキを組み合わせて作るオリジナルクリスマスケーキの制作や、 その場で撮影した写真でオリジナルパッケージにできるオリジナルからあげクン制作、 セルフマシンで淹れたコーヒーをバーチャル空間で持ち運ぶことが出来るセルフコーヒーマシン体験など、バーチャルでしか味わえないコンテンツが揃っています。
期間限定で有名VTuberが1日店長を務めたり、企画を届けたり、 人気VTuberのオリジナル3Dアイテムの販売も予定されていました。
ローソンが目指しているのは、人手不足や深夜就労対策としてアバターを活用するということです。
リアル店舗でアバター接客を目指すことによって、現在コンビニ業界の課題を解決することができる仕組みとなっています。
ローソンは2023年中には東京と大阪の10店舗でアバターワーカー50名の育成を計画しています。
その後、2025年中には全国各地で活躍する方を1000名程度に増やすという目標を定めています。
SMBC日興証券株式会社
パラリアル渋谷に登場したブースでは、 リーマンショックやアベノミクスなどのダイナミックな相場変動を疑似体験できる“株価連動ジェットコースター”や、 業界の第一線で活躍する証券アナリストなどの専門家と直接話ができる“バーチャル座談会”など、 投資や資産運用をもっと身近に感じられるようなメタバース上ならではのコンテンツを提供しました。
SMBCが考えているのは、これから登場してくる新たな決済関連技術の発展です。
現在、メタバースに代表されるバーチャル市場は急速な拡大が見込まれているので、そこで使える決済手段を提供することによって、メタバース関連の需要に合わせた発展をしたいと考えているようです。
株式会社ビームス
3度目の出展となり、パラリアル渋谷に登場したBEAMSブースでは、 初のオリジナルアバターの販売の他、 「ちびまる子ちゃん」と「オッドタクシー」、 「The Wonderful! design works.」のリアル商品&3Dモデル商品を展開しました。
また、Netflixにて全世界独占配信されるNetflix映画「浅草キッド」とコラボした2Fエリアでは「バーチャル浅草」を再現することで昭和の浅草にタイムスリップしたかのように感じられます。
エリア内にある浅草フランス座では、 劇中で大泉洋と柳楽優弥が見事に披露したタップダンス体験も可能でした。
株式会社テレビ朝日
パラリアル渋谷に、 テレビ朝日本社社屋をイメージした2階建てのブースが登場しました。
1Fエリアにはテレビ朝日で放送中のバラエティ番組「お願い!ランキング」の世界観が広がり、 歴代のキャラクターたちが大集合しました。
2Fエリアではテレビ朝日の人気4番組のリアルグッズ販売や、 弘中綾香アナウンサーやお笑いコンビ「ぺこぱ」のシュウペイさんが考案したキャラクター“うさペイ”の3Dモデルの展示、 テレビ朝日スタッフによるバーチャル接客などのコンテンツを提供しました。
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株式会社東京マルイ
前回と比べたパラリアル秋葉原に設置されたデザインを刷新したブースでは、 発売間もない新作のエアソフトガンを3Dモデルで多数展示したほか、 試射ができるシューティングレンジも設置されました。
2階エリアではミリタリーVTuber「彩まよい」、 育成&戦略シミュレーションゲーム「ドールズフロントライン」、 ミリタリー業界での知名度が抜群なアパレルブランド「MAYOZONES」とのコラボコーナーを展開しました。
株式会社小学館集英社プロダクション
パラリアル秋葉原に登場した小学館集英社プロダクションブースでは、 今年で25周年を迎えたテレビ東京系列で放送中の番組「おはスタ」の世界観溢れるコンテンツを展開、現在のおはスタスタジオを再現した1Fエリアでは、 おはスタおなじみ「おーはー」のポーズをする歴代MCやまちゃん(山寺宏一さん)、 おのちゃん(小野友樹さん)、 はなちゃん(花江夏樹さん)、 スバにぃ(木村昴さん)の4名に加え、 おはスタから生まれた人気キャラ「怪人ゾナー」の3Dモデルの展示や、 歴代のおはガール衣装の展示、 25周年を記念したカレンダーボードの設置など、 おはスタ25周年を祝う豪華な内容となっていました。
さらに、 2Fエリアでは2015年のおはスタスタジオと、 「ガル学。 ~聖ガールズスクエア学院~」よりガールズアリーナが再現されました。
株式会社大丸松坂屋百貨店
パラリアル渋谷の中に、 歴史を感じさせる和テイストのビル「バーチャル大丸・松坂屋」が出現し、 ユーザーは、 食品3Dモデルで商品の形状を確認したり、 カタログで詳細を見たり、 商品を購入することが可能です。
クリスマスやお正月にもぴったりな、 ローストビーフ、 カニ鍋、 オードブルやスイーツなど、 年末年始の食卓を彩る“ごちそうグルメ“が2700点以上揃います。
ブース内には、 「回転グルメ」カウンター席や座敷席があり、 ユーザーがのんびりくつろぐことのできる空間があり、 期間中には100人以上のお客様が集う「メタバース宴会」を開催します。
大丸松坂屋のスタッフが、 アバター姿でお客様を接客、スマホからでもアプリレスで入場可能なクラウド会場もオープンしました。
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株式会社マーベラス
パラリアル渋谷に設置された「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」の世界観を活かしたクリスマス仕様のビルからは、 巨大なサンタ雪泉がお出迎えし、特別なプレゼントがもらえる仕掛けがあります。
また、世界一初心者にやさしいアバター販売の形を目指し、 ブース内ではクリスマスツリーゲームや雪合戦、 写真撮影を楽しむことが可能で、 バーチャルマーケット期間限定のクリスマス仕様アバター販売や、 無料3Dモデルの配布も行いました。
パラリアル秋葉原に設置されたゲーミングPCを模した外観のブース内には、 カップルのゲーミング部屋をイメージした“ゲーミングお砂糖部屋”が登場しました。
また、 VTuberになりきって動画配信体験をすることが可能で、リアルPCパーツ販売エリアでは、 秋葉原のPCパーツショップを訪れたような感覚で買い物をすることができます。
PS4、 PS5、 Steamで発売中の人気対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR -STRIVE-』が出展しました。
パラリアル秋葉原に登場するブース内では、 同作の人気キャラクター「メイ」の帽子を無料配布予定のほか、 シューズやパーカー、 リュックなどの衣装3Dモデルをお得に購入できました。
また、アンケートに答えるとイベント期間限定で「ラムレザル」の帽子モデルも無料でプレゼントされ、自分のアバターが参戦した様子を撮影できる、 対戦画面風のスペシャルフォトブースも用意され、 記念撮影を撮ることができます。
パラリアル秋葉原に設置された特設ブース内では、 今回のために特別に制作した『浮遊VRゲーミングチェア』に乗りながら移動することが可能でした。
また、VRチェアを3Dアバターとして期間中限定で無料配布され、1Fエリアではバウヒュッテの代表的なゲーミング家具の3Dモデルをブラックで統一され精緻に再現して多数展示しました。
2Fエリアではバウヒュッテ商品の3Dモデルたちを自由に組み合わせ、 自分だけの“デスク秘密基地”が作れるカスタマイズ体験コーナーを展開しました。
パラリアル渋谷に登場する、 白と黒を基調としたスタイリッシュなブースの中央には“巨大シェーカーが”設置されており、 COMPのドリンク作り体験ができました。
そのほか、 展示されている4種類の食品の3Dモデルを選択すると、 それぞれの商品の栄養素グラフがポップアップ表示される仕掛けがあり、 視覚から楽しく栄養素に関して学べました。
また、すべての栄養素をチェックした人には、 COMPオリジナルシェイカーの3Dアイテムをプレゼントしました。
日本企業がメタバースに参入してきている理由
日本企業の中では、近年メタバース関連事業に参入するところが増えてきています。
しかし、どうしてこれだけ注目されているのか不思議に思う方もいるでしょう。
そこで今回は、日本企業がメタバースに参入してきている理由をご紹介していきます。
・メタバース関連の技術がかなり高くなってきている
・コロナ禍によってリモートの需要が高くなった
・若年層のコミュニケーションツールとして浸透してきている
・WEB3.0の勢い
・メタバース市場の成長率の高さ
メタバース関連の技術がかなり高くなってきている
メタバースは、さまざまな領域のテクノロジーが一緒になることによって実現できている疑似世界です。
元々理想とされていた世界ですが、実現まで到達するのには技術力が足りていない状態が続いていました。
しかし、それぞれのジャンルが大幅に高くなってきたことにより、よりリアルなメタバース空間での体験ができるようになってきました。
そのため、企業が理想とする没入感のある世界を実際に作ることが可能となったため、メタバースを本格的に事業として考える企業が増えてきたと考えられます。
コロナ禍によってリモートの需要が高くなった
新型コロナウイルスが世界的に蔓延したことにより、感染対策のためにリモートでコミュニケーションをとるという機会が増えました。
プライベートの関わりはもちろんですが、ビジネスの面でもリモートを採用する企業が大きく増加しました。
現在、コロナの影響は少し落ち着いてきており、対面での関わりも戻ってきている状態ですが、やはり一度体験したことによってオンラインでの交流の便利さを人々が実感したというのも事実でしょう。
そのようなこともあって、デジタルを介したコミュニケーションの需要は大幅に高まってきています。
現在使われているサービスだと、やはり画面越しで話しているという感覚が強くなってしまいます。
しかし、メタバースを活用すれば抵抗感なくデジタルコミュニケーションを行うことができるため、今後の発展に期待が高まっています。
若年層のコミュニケーションツールとして浸透してきている
近年、若年層のコミュニケーションツールとしてメタバースが利用されるようになってきています。
その理由は、子どもの頃からスマートフォンやパソコンを操作することが当たり前に育ったことにより、SNSのような文章でのコミュニケーションよりも、リアルに近い操作を好む傾向があるからと考えられています。
すでにメタバースを使ったオンラインゲーム等が多数登場してきており、そのゲームで遊びながらコミュニケーションをとるという方は増加してきているようです。
メタバースであれば、普段会えない方とも実際に対面しているかのようにコミュニケーションをとることができるため、注目されてきています。
WEB3.0の勢い
ブロックチェーンの技術が高くなってきたことにより、WEB3.0への期待が大きく高まってきています。
WEB3.0とは、これまでのインターネットを構築しているWEB2.0の課題とされていた点をブロックチェーンによって解決したインターネットのことを指します。
2021年頃からNFTの取引が盛んになったことを受けて、一気にWEB3.0への注目が集まってきています。
これからWEB3.0が当たり前になった場合、メタバース関連の事業は爆発的に需要が高まるとされていることから、今のうちに参入するという動きが始まっているのだと予想されます。
▼WEB3.0について詳しく知りたい方はこちら
メタバース市場の成長率の高さ
メタバース市場は、国内外で大きな成長を見せている市場です。
2022年時点では67兆円となっていましたが、2024年には110兆円まで伸びるという予想もあるほど、ここから数年で大幅に高騰すると期待されています。
仮想通貨自体の登場は2010年で、メタバース関連が注目されたのは2021年のことです。
しかし、すでに多くの企業が参入するほどの注目産業となっているこの伸びしろからしても、期待値が高いと判断できます。
さまざまなジャンルで利用されているため、これから今まで以上に豊富なジャンルの企業が伸びると考えられています。
企業がメタバースを利用するメリット
日本企業がこれだけメタバース事業に参入しているということは、これからさまざまなサービスが登場すると考えられます。
それを利用するという点で見ても、企業側にさまざまなメリットがあると言われています。
おもなメリットは、以下の通りです。
・新たなビジネスの展開が可能となる
・メタバースによって得たデータを使ってサービスの改善
・作業現場の効率の向上
・新しいジャンルの顧客を獲得
・社内コミュニケーションが円滑化
・検収による社員のスキル向上
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