2021.12.29基礎知識

【Taproot】ビットコインのアップデートに注目

2021年11月に、ついにビットコインのアップデートである「Taproot」が行われました。
前回のビットコインのアップデートである「Segwit」が行われてからすでに4年が経過しているため、待望の進捗ということになります。

では、ビットコインはアップデートしたことによってどのように変わったのでしょうか?
具体的な変化と今後の課題について見ていきましょう。

 

 

過去のビットコインのアップデート

では、過去にビットコインはどのようなアップデートを行ってきたのでしょうか?

最新のアップデートである「Taproot」を見る前に、過去のアップデートについて振り返ってみましょう。

 

Segwitの概要

ビットコインの前回のアップデートは、2017年に行われたSegwitです。
ビットコインが誕生したのが2010年なので、それから7年後のアップデートになっています。

この際にアップデートが行われた理由としては、スケーラビリティ問題が挙げられます。
当時、ビットコインが一気に人気になったことによって、トランザクションが大幅に増加していました。

そのため、速度が遅くなってしまっていることが課題と言われていました。
その問題を解決するために生み出されたのがSegwitです。

 

Segwitの技術

Segwitとは、トランザクションに含まれている大きな署名データをブロック内の新しい場所に保存することができる技術のことを指します。
このことにより、それまでの2倍のデータ量を1つのブロックにいれられるようになりました。

そのため、スケーラビリティ問題を解決するための大きな一歩になると思われていたのですが、Segwitを導入する際にビットコインのコミュニティ内で分裂が起き、ハードフォークが発生しました。
このような流れで生み出されたのがビットコインキャッシュです。

 

 

ビットコインのアップデート「Taproot」の特徴

では、ビットコインはどうしてアップデートが行われたのでしょうか?
そしてどのように内容が変わったのでしょうか?

アップデートの詳細について見ていきましょう。

 

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スケーラビリティ問題の解決が目的

ビットコインが2度目のアップデートを行った要因としては、やはりスケーラビリティ問題が挙げられます。
前回のSegwitもこの問題を解決するために行われていましたが、2017年に比べてビットコインの流通量が増えたことにより、再度スケーラビリティ問題が重要な課題となっていました。

そのことから、再度アップデートが検討されたのだと考えられます。

 

テスト期間を経て実装

前回のSegwitの際に、ビットコインのコミュニティ内で混乱が発生してしまったことを受けて、今回のTaprootではSpeedy Trialという方法が使われています。
Speedy Trialとは、実装する前に3カ月のテスト期間を作り、その間に90%以上の支持を得られれば本格的なアップデートを行うという方法です。

今回のTaprootでは、2021年5月からテストが実施されていましたが、すぐに90%以上の支持率を超えていたため、特に問題なくアップデートの準備が進められたのだと言われています。
Taprootで何の問題がなかったことから、今後もビットコインのアップデートの際にはSpeedy Trialが採用されるでしょう。

 

シュノア署名が導入された

今回のビットコインのアップデート「Taproot」で実装されたのは、シュノア署名です。
前回のSegwitでもスケーラビリティ問題を解決するためにトランザクションデータと署名データを切り離してブロックの容量を増やしていました。

しかし、この方法では十分な量のデータ処理が高速で行えない状況となっていました。
そこで導入されたのがシュノア署名です。

シュノア署名とは、通常のトランザクションを記録する際に署名部分をブロックの外部に切り出すことによって、ブロック内部に保存できる量を増やすことができるという仕組みです。
その上、署名とトランザクションを別々に記録することによって、匿名性も高めることができるという点も魅力だと言われています。

この方法はDeFiが発展してきたことにより、注目を集めています。
実際にビットコインでもシュノア署名を導入したことによって約40%ほどデータの圧縮ができるようになったため、より速いスピードでの取引が可能となっています。

 

 

MASTが導入

ビットコインの新たなアップデート「Taproot」では、MASTという技術が導入されています。
MASTとは、複雑な条件分岐のあるトランザクションデータのサイズを小さくするという技術です。

これまでにビットコインを含む、さまざまな仮想通貨の手数料が高騰してしまった理由としては、利用するユーザーが増えることによって分岐条件が複雑になり、トランザクションデータのサイズが大きくなってしまったことが挙げられます。

しかし、MASTを導入することによって、秘匿性を高めることができる上に取引コストを抑えることができるようになったため、より魅力的なアップデートと感じている方が多いようです。

 

 

Taprootによって起こること

では、ビットコインのアップデート「Taproot」が実装されたことによって、今後どのようなことが起こるのでしょうか?

現在、予想されている内容について見ていきましょう。

 

ビットコインの人気が高まる

ビットコインは世界で初めて作られた仮想通貨です。
そのあとに登場した仮想通貨は、元からビットコインのデメリットとなる点を改善する形で作られているため、アルトコインに比べて使い勝手が悪いと言われていました。

しかし、今回のアップデートによってビットコインの使いやすさもだいぶ向上したと考えられています。
最新の技術に追いつくことはできませんが、これまでのビットコインよりも大幅に使いやすさが改善されるため、再度ビットコインに対する注目が集まるのではないかと予想されています。

 

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ビットコインの価格が上がる可能性が高い

ビットコインに対する注目が集まれば、ビットコインの価格が高まると予想されています。
ビットコインは現在最も知名度の高い仮想通貨と言われているので、アップデートなどのニュースは多くの方の耳に入ります。

Taprootのテスト段階で早く承認されていることからも、ビットコインのアップデートに対して好印象を抱いているユーザーは多いでしょう。
実際にTaprootが実装された2021年11月には約730万円という最高価格を叩き出していることから、今後実装が進めばより価格が高まることが予測されます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?世界で最も古い仮想通貨でありながら、いまだに時価総額1位を誇るビットコインが4年ぶりにアップデートされました。
今回行われたTaprootは、ビットコインの大きな課題と言われていたスケーラビリティ問題を解決するものであり、前回のSegwitに比べて革新的な技術を使っていることから、大きな注目が集まっています。

このアップデートはユーザーの承認によって認められる形式になっていますが、テストが始まってすぐに90%以上が賛同の意思を示していることから、ビットコインが大きく成長するためのアップデートになっていることが分かります。
このアップデートによって、これからもっとビットコインの価格が高まることが予想されているので、今後の価格の変動に注目が集まります。

 

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著者プロフィール

NEXT FINANCIAL INNOVATION株式会社 代表取締役 菊山 敬太郎
大学在学中にカナダに海外留学を経て、その後税理士法人で勤務しながら大学院で法学研究科を卒業後、経済情報研究科にも進学し経済を学ぶ。
税理士事務所で勤務と同時に2020年6月にメディア運営の法人会社を設立する。

仮想通貨歴
2017年に仮想通貨の投資に参加。
仮想通貨の売買するだけではなくブロックチェーンの素晴らしさを広めたくなり2021年9月にブログを開設しました。
仮想通貨について15以上取引所を開設し、100種類以上の通貨を売買を継続中。仮想通貨、NFT、DeFi、DAO、GameFi、web3.0などブロックチェーンに関わる分野を色々調べて仮想通貨ブログを運営しています
2024年1月に向けてSNS、WEB3.0、メタバース、NFT、データ解析の仕事ができる企業及び個人と依頼したい企業及び個人の懸け橋となるサイト
【TARIRU】を現在制作中。