SushiSwap (SUSHI)とは? 特徴・将来性は?
目次
SushiSwapとは?
取引所名:SushiSwap
設立:2020年8月
合計通貨ペア(2021年8月時点):1,793通貨ペア
総流動性(2021年8月時点):43億9000万ドル
24時間取引高(2022年4月時点): 2億5600万ドル(DEXの中で6位)
なお、SushiSwapも取引されており2022年4月現在の時価総額ランキングは141位で比較的上位にランクインしており、その実需の高さがうかがえます
公式サイト: SushiSwap公式サイト
多くのユーザーが利用し参加する人気なイーサリアムブロックチェーンを基盤につくられた分散型取引所(DEX)となっています。
初めはミーム的なプロジェクトでした。
しかし、大手デリバティブ取引所FTXのSam Bankman-Fried CEOの開発介入などもあり、誕生から一年経たないうちに、DeFi分野の主要プロジェクトへと発展しました。
また、ガス代の高騰を避けるためにイーサリアムのレイヤー2ソリューション「Polygon」でも、イーサリアムとの互換性を保ったまま利用できるようになっています。
さらに、渋谷の鮨屋「鮨渡利」が、SUSHIでの決済を導入したことで話題となり、職人の技をNFT(非代替性トークン)化した作品、「SUSHI TOP SHOT」を販売したことでも知られています。
SushiSwapの特徴
独自トークンSUSHIを発行
SushiSwapに通貨を預けることで、独自トークンSUSHIを報酬として手に入れることができ、同じようにSUSHIをUniswapに預けることで独自トークンUNIを手に入れることができます。
これらの行為を「寿司を握る」と言われ、その人のことを「寿司職人」などと呼ばれました。
その他、仮想通貨のレンディングサービス、IDOプラットフォームなども行っています。
『KASHI』と『BentoBox』の存在
2021年3月に、『KASHI(貸し)』と『BentoBOX(弁当箱)』のリリースを発表しました。
『BentoBOX』は、資産を預けることで報酬を得る仕組みを、より利用しやすくするプラットフォームです。
『KASHI』は、トークンの貸し借りができるようになり、金利で収入を得ることができ、担保にして別のトークンを借り入れたり、借入の際にレバレッジをかけることが可能です。
リリース当時は、シェフ・ノミ氏(本名でない)が開発を行っていましたが非難を受けることで、FTXのサムバンクマンCEOが開発を引き継いでいます。
SUSHIというトークンを発行しているため開発者は日本人だという憶測もありました。
しかし、GitHubでの開発に日本人が加わっていた可能性はあるものの、深い関係はなさそうで、実際に日本でのサービスを提供せず、日本でも普及していないため日本人ではないと見られています。
Uniswapからの派生
SushiSwapは無償公開されているUniswapのソースコードを利用してつくられ、2020年8月27日にローンチされた分散型取引所(DEX)で9月9日からサービスの提供が始まりました。
一見同じような作りと見られますが、最近ではオリジナルのサービスを提供することで差別化されています。
セキュリティ性と流動性が高いため人気のDEXとなりました。
また、Uniswapとも連携しており、SUSHIをUniswapに預けることでUniswapの独自トークンUNIを得ることもできます。
SUSHIが購入できる取引所
SushiSwapの独自トークンSUSHIは、ローンチから間もない2020年9月1日に、仮想通貨取引所BinanceとFTXに上場され、OKEx、フォビにも上場しています。
特にFTXのCEO(通称:アフロCEO)は、彼のTwitterには、度々「SushiSwap」や「SUSHI」といったワードが登場することからSushiSwapを高く評価していること伺えます。(FTX、フォビは2021年10月から日本からの利用はできません。)
このことからただのおふざけプロジェクトだと思われずにしっかりとしたプロジェクトだと多くの人に認識されました。
ちなみに、バイナンスは世界最大級の仮想通貨取引所で日本語対応しています。
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SushiSwapに参加して報酬を得る方法
ステーキングを行う
SushiSwapのステーキングサービスは、『Sushi Bar(スシ・バー)』という名称でSUSHIをロックすることで継続的にステーキング報酬を得られます。
取引手数料の0.3%が参加者に配布され、そのうちの0.25%が流動性プロバイダに、0.05%がステーキング参加者に支払われます。
また、報酬を得るにはガス代が必要ですが、高騰している時は利益が少なくなるので注意です。
スワップする
スワップする方法としては
- 交換元の通貨にイーサリアムを指定し、数量を入力
- イーサリアムとSUSHIのいずれかで預け入れたい数量を入力する
- 交換先にSUSHIを指定する
- 交換を実行する(プールを実行する)
数量を片方決めればもう片方は自動的に計算されます。
また、様々な通貨同士で交換をおこなうことができ、2021年8月時点で通貨ペアの総数は1,793種類になります。
その他、スワップの場合もガス代の支払いが必要です。
イールドファーミングを行う
想定利回り(APR)が年利100%を超えるような、高利回りを狙える通貨ペアもありますが通貨ペアは予め指定されているため事前のチェックが必要です。
「MISO」にてIDOへ参加できる
「MISO」は、SushiSwap内のIDOプラットフォームで、参加方式が以下の3つあります。
・Dutch Auctions(ダッチオークション)
・Crowd Sales(クラウドセール)
・Batch Auctions(バッチオークション)
ダッチオークションとは、バッチオークションと対になる方式で、価格をどんどん下げていき最初に買い手をつけた人が購入できます。
クラウドセールは、購入価格が一定で数量限定販売になります。
バッチオークションとは、一般的にオークションと言われる場合に行われる方式で、価格をどんどん上げていき最後に価格を提示した人が購入できます。
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SushiSwapに投資を行うリスク
補償がない
日本国内では金融庁から認可されず、分散された取引所のため世界中の法律が適用されません。
そのため、何かトラブルが起きても自己責任、犯罪が行われたり、被害にあったりなどすることもあるでしょう。
例えば、数百種類のERC20トークンが上場しており、資金調達するためだけの詐欺銘柄があったりなど事前に詳しく自分で調べなければリスクが高すぎます。
日本語サポートがない
日本語のサポートがないため自力で翻訳するなどしなければいけず、英語がわからない人は手間がかかります。
システムバグのリスク
セキュリティが高いものの、誰が補償しているわけでもありません。
非中央集権で、システムにはプログラミングを使っており、自動で手続きなどが行われるため便利です。
しかし、プログラムを事前に設定されているためバグになる可能性もあります。
また、実際にSushiSwapでもIDOのプラットフォーム「MISO」でスマートコントラクトに重大な脆弱性(不正流出を未然に防いだ)が見つかったことがあります。